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Z Surfer's Blog

建築設計に3次元CGを活用する人々とformZユーザーに送る情報ブログ !

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2008-05

formZ to Maxwell ミニチュートリアル



Maxwellのもっとも良い所は、 "変なフェイクをしなくていい" というところです。
CG屋さんじゃなきゃわからないようなノウハウは必要ありません。
丁寧にモデリングして、設計したとおりにライトを置けば、正確な光が落ち、美しい陰影が得られます。
そういう意味でMaxwellはCG屋さんじゃなくて、設計屋さん向きのレンダラーだと思います。
ただし、"ウソをつきにくい" という意味では使いづらいかもしれませんけどね...。


formZからMaxwellを使うのはそんなに難しくないですが、やはりまだ "ボタン一発!" というわけにはいきません。
今回は "formZ>Maxwell" という流れを簡単に解説してみたいと思います。


基本的にformZとMaxwellは別のアプリケーションです。
専用のプラグインは別アプリケーションであるmxst.exeやmxcl.exeが読める形式(.mxs)に書き出すことができるだけです。
なので、formZ上ですべて完結できるわけではありません。
大まかな流れは "formZ>Maxwell Studio>Maxwell Render "
つまり、
1.formZでモデリング
2.formZ上でマテリアル、テクスチャマッピングの設定
3.プラグインでオプションの設定、Maxwell Studioへ書き出し
4.Studio上でマテリアルやカメラの調整、その他のオプションの設定
5.Render!
です。


■1.モデリング
かなり細かいモデルでも問題なく読み込めます。
しかも、RederZoneだと潰れてしまうようなディテールもMaxwellならちゃんと陰影が表現されます。
なので緻密に作り込んだほうがきれいにレンダリングされます。
互換上、以下の点には注意しましょう。:

・複雑な多角形
  ポリゴン数が多いのはなんともないのですが、
  頂点数が無駄に多いオブジェクトはエラーになりやすいです。
  その場合は、インサートセグメントツールでメッシュを切ってやるか、
  三角形分割しておきます。
20080211_03202.png


・穴あきオブジェクト
  貫通穴を持つオブジェクトもエラーの原因になりやすいです。
  もしエラーになるようならポリゴンモデラーみたいにメッシュを切ってやるといいです。
  20080211_03201.png


・シンボル
  6.5プラグインのバグで、シンボルがあると書き出す時にエラーになります。
  その場合は分解してシンボルライブラリーをアンロードしておきます。
  


■2.ライト
Maxwellにはライトオブジェクトというものがありません。
そのかわりにエミッターと呼ばれる "光るマテリアル" があります。
照明器具などの場合は電球の中心に球を置いて、それにエミッターを割り当てます。
配光を調整したいときは、カサや反射コーンをモデリングします。(その材質も大事)
20080211_03210.png

とりあえず明るくしたいだけなら、四角形などを置いてエミッターを割り当てます。
※法線の向きに光が放たれます。

formZのライトをオブジェクトとして書き出すオプションもあります。
たとえば、スポットライトはコーンと球に変換されます。
20080211_03211.png

※ただし6.5プラグインのバグなのか、ライトの向きが反転して書き出されます...。ウチだけ?



■3.カメラ
カメラに "ズーム" がかかっていないことが大事です。(無視されるだけですけど...。)



■4.マテリアル、テクスチャマッピングの設定
基本的に色などはそのまま書き出されます。
ただし、formZとMaxwellでは全く違うマテリアルシステムを採っているので、やはりMaxwellのマテリアルエディタで再編集する必要があります。
設定はformZ上でやるか、Maxwell Studio上でやるかのどちらかですが、formZ上でやっておけば、そのまま保存されるので、次回書き出す時は再設定しないで済みます。
20080211_03200.png


"あえて細かい設定をしない!"
Maxwellの場合、非常に厳密なマテリアル設定ができるのですが、その分、凝りだすといつまでたっても終わらないです...。
綺麗にレンダリング出来るので微妙な質感の違いが気になってしまうのですが、それは時間のあるときに徹底してやればいいと思います。
普段使う分には、ウィザードやプリセットを活用してさっさとレンダリングをはじめるのが吉!

ただし、Maxwellのマテリアルパラメーターは非常にセンシティブ(敏感)です。
たとえばformZ上で"白"といえば、RGB(255,255,255)の真白ですが、Maxwellだとそれでは強すぎます。
明度を少し落としてやるといいです。(現実世界でも完全な"真っ白"というものはそうはありません。)


テクスチャマッピングの設定はformZ上の設定がUV(Locked)として渡ります。
一応、Maxwell Studioでもマッピングの設定ができますが、formZほど簡単には行かないので注意!
※モデラー単体のformZとMaxwellを組合わせて使おうと考える人がいますが、それはやめたほうがいいです...。


■5.Maxwell Attribute
オブジェクトの属性ダイアログから、Maxwell専用属性を設定出来ます。
カメラから見えないオブジェクトにしたいとか、GI計算から除外するなどの設定が出来ます。
20080211_03207.png



■6.プラグインの設定
プラグインの各項目の設定はStudioでも同じことが出来るので、わかるところだけ入れておけばOK。
ただし、.mxsファイルの保存パスと出力先(App Launched)は必須。
参考:
20080210_03195.png

※要注意!
Maxwellは日本語が通りません!
テクスチャマップのロケーションパスが日本語を含まないことを確認してください。
"C:\Documents and Settings\やべ\デスクトップ\れんが.jpg" とかダメです...。エラーになります。
あと、その他の "名前" も日本語は使わないほうがいいです。文字化けして読めなくなります。



■7.書き出し前の準備
・質感をパージ(使われていないマテリアルを削除)。
・レイヤは必要なものだけ表示しておく。
・複数のDLなど、同じ光源はジョインして1つのオブジェクトにしておくといい。
・"北" の方角を確認しておく。


■8.Maxwell Studio
・ロケーション
日本のGMTとの時差は9時間。
20080211_03208.png

SkyRotation(北の方角)の設定で少し注意が必要です。
Maxwell Studioの中で北はデフォルト0度で12時の方角。しかも時計回り...。
formZは3時が0度で反時計回りです。


・カメラ
マニュアルの一眼レフカメラと一緒です。絵の明るさ(露出)は、絞り(FStop)とシャッタースピード、ISO感度で調整します。
被写体に寄る時は被写界深度も考慮する必要があります。
画像サイズもカメラのオプションです。
あおりの調整も一応できますが、formZみたいに自動じゃないし面倒です。
ひいて "視点と視心を同じ高さにする" のが一番簡単!


・その他オプション
レンダリング画像の出力場所やマルチライトの使用等を設定します。


あとは気が済むまでマテリアルを調整してレンダリングボタンを押せばOK。



■9.レンダリング
mxcl.exeが起動してレンダリングをはじめたら、formZやStudioは終了していいです。
すぐ落ちてしまうようなら、メモリ不足かもしれません。画像サイズを小さくしてみてください。

・別のマシンで
違うマシンでレンダリングしたいときは、 "Go and Pack..." でまるごと書き出して持っていきます。
持っていった先では、レンダリング画像の保存パスを書き直してからレンダリングします。
あるいはバッチファイルで保存場所を指定してレンダリングします。


・青みがかる
PhysicalSkyを使うとどうしても空の青みが強く映り込んで、全体が青くなりますが、これが嫌な場合は、HDRIを使うといいです。


・レンダリング終了?
Maxwellの場合、他のCGソフトのようなきっちりした "レンダリング終了" という瞬間はありません。
設定した時間、あるいはSLに達した時点で一応終了ですが、デフォルトのSL25なんて絶対行かないので途中で切り上げていいです。
自分の場合、時間は長く設定しておいて、見た目で許容できるかどうかと、締め切りまでの時間で適当に切り上げています。


・部分レンダリング
一応できますが、SLが同じくらいじゃないと、浮いちゃうかも...。
20080211_03209.png



・ノイズ
自分は全然気にしていなくて、むしろ雰囲気が出てカッコイイとさえ思っています。
でもどうしても気になる人は、Photoshopやその他の画像処理ソフトでノイズ低減フィルタを使うといいです。









とまあ、こんなかんじですが、正直、自分もまだ持て余しています。
マテリアルの設定とかがんばれば、それこそ、写真並の絵になるんですけどね...。
「レンダリングが遅い!」って言われますが、ちょっと速いコンピューターがあれば、外観なんか、15分から30分でもかなり見れる絵になります。(設計事務所レベルなら十分)
外観に限っては実用的と言えなくもないです。
RenderZoneでのレンダリングに四苦八苦している人は使ってみるといいですよ!

コメント

ありがとうございます。

前々から、熱望しておりました、form-Z→Maxwellの手ほどきを早速、実現してくださって、感謝しております。 本当にありがとうございます。

Maxwell購入悩んでいます。
将来的にform-zのレンダリング機能が発展してかなりリアルな質感が出るようになったらどうしようとか。。。

>>@pさん
formZのレンダラーは英LightWorksDesign社の製品です。
http://www.lightworkdesign.com/products/latestrelease.htm

ここのレンダラーはCAD関係のソフトウェアによく利用されていて、そうしたソフトのユーザーが最終的な "顧客" です。
彼らは純粋なCG屋さんじゃないから、レンダラーに求めるものはそれほど高くないはずです。
そもそもニーズがその程度なのだから、将来もその程度なのではないでしょうか?...。
(設定が簡単でわかりやすいのは長所ですけどね。)

もしハイエンドを求めるなら、MaxwellやVray、MentalRayみたいなレンダラーに移行してしまったほうがいいです。
あと、 "Vray for formZ" 待ってみるとか...。(出るかどうかわからんけど...。)

formZのレンダラーは英LightWorksDesign社
あきらめております、、、

いつの日か報われる日が来ると思いながらMAXWELLを待ち続け
きっと来るはず"Vray for formZ"

MAXでモデリングが出来ずForm-Zにどっぷりの毎日です、、、

投票してください。

>>kanjiさん

" Vray for formZ" っていうのも、近い将来出ますよ。たぶん。
Rhino版やSketchUp版があるくらいだし、Maxwellみたいな売り方したいみたいですからね。
今のところ、ArchCADとRevitユーザーが欲しい欲しい言ってるみたいですから、その後くらいには...。
とりあえず、毎日1回投票してみてください...。
http://asgvis.com/index.php?option=com_frontpage&Itemid=1

YABEさん
早速のアドバイスありがとうございます
いつも投票させていただいております。
スケッチよりおそいなんてとおもいながら、、、
毎日期待しております。

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Takeharu Yabe

Takeharu Yabe

職業:デジタル大工
今日も都内某所で施工中...
「建築CGって、建築家とお施主さんの間の通訳です。」


Occupation:
"Digital Carpenter"

Skills:
formZ,Silo,modo,Maxwell,
Photoshop,Illustrator,
VectorWorks,
VectorScript,
FSL(formZ Script Language),
JavaScript for Illustrator


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